Utricularia の新交配種 U.Tomoko (U.alpina×U.endresii)

深津康博

交配種名:U.Tomoko(新命名)
交配日時:平成2年6月
種子親 :U.alpina
交配親 :U.endresii
                                                                                                      

 上記の2種がたまたま同時に咲いたので交配したところ、多量の種子が得られました。種子親の雄しべを完全に取り除いて いなかったので、余り期待せずにみておりましたが、毎年開花する花の色は淡青紫色ですので交配に成功したようです。命名 は私の妻の名「説宗子(トモコ)」に因みます。

                                    
                       両親と交配種の特徴                        

		     U.alpina	      U.endresii	        U.Tomoko	
	 葉の形状		ヘラ形	        細いヘラ形。葉厚は少し薄い	 両者の中間型。成株ではU.alpinaに似る	
	 花の色		白色	                   青紫色	         両者の中間の淡青紫色	
	 栽培難易		普通〜やや難	          やや難	         普通	

 栽培方法は両者と同じですが、雑種強性なのか、両親よりも丈夫で、普通の厚さの夏ならあまり葉を落とすことなく成育を 続けます。貯水球を持つ着生種Utricularia の入門種として良いかも知れません。