除名勧告

役員辞任勧告、そして除名

役員の仕事のあり方、SEEDBANKの創設、価格破壊活動、会誌の編集方針、浜田山集会やJCPSの設立、そして会費値上げ問題など研究会に対してたくさんの意見､進言をしてきた私であるが、どれ一つとっても意見を吸い上げてはくれなかった。私のしてきたことを認めてはくれなかったのである。

また一部の反田辺派の人たちによって私の研究会からの排除の罠が着実に進行していたのも事実である。
研究会のホームページ事件やネペンテスツアーカンパ事件など、敵は私のミスを見逃さなかったのだ。そしてこの2つの事件が私の除名の決定打になったのである。

研究会事務局から配達証明付きで文書が郵送されてきた。それは「役員の辞任及び会員の退会勧告」であった。役員辞任及び退会理由を要約すると以下のとおりである。

「伊勢丹における輸入苗の横流し販売は会員としての良心に背く行為」
「通信販売行為が常軌を逸した販売行為」
「個人の編集による情報誌の発行と種苗の販売を目的とした会員制ではないといいながらJCPSという当研究会と紛らわしい名称を使用している行為」
「当研究会の許可なく勝手にホームページを作成した行為」
「カンパを募ってマレーシアのネペンテスを採集し配布した行為」

退会勧告であるから「では研究会を退会します」と申し出ればそれで終ったのかもしれない。しかし私はその勧告も無視していた。するとそれから約4ヵ月後に「除名処分」の通知がこれまた配達証明で送られて来たのである。

私は既にJCPS(日本食虫植物愛好会)という団体を設立し、毎月の集会などのイベントを行っていたので、研究会を除名されても何の問題もない。逆に除名されたおかげで「研究会に負けるものか！」という気持ちが強くなり、研究会では出来ないこと、やろうとしない事をドンドンチャレンジできた。丁度インターネットもブロードバンドの時代に入り、ネット人口の増加とともにJCPSの会員数も爆発的に増えていったのである。