ある夏、再びマレーシアに行くことになった。勿論以前のようにカンパを募るようなことはしないが、私がマレーシアに行っている留守中に私の自宅に電話があったようだ。
内容は要約するとこういうことだ。

「おたくのだんな、またマレーシアからたくさん苗を採集してくると、成田の税関で痛い目に遭うぞ！」というものだった。

別に金を出せとか殺すぞ！という内容ではないので、脅迫罪等の罪にはならないであろうが、亭主の留守中にこういう電話を受けた女房の精神的不安は計り知れない。幼い子供を2人抱え、さぞ不安な1週間であったであろう。

我が家では電話の会話は全てテープで撮っているので、勿論その脅迫電話も記録に残っている。テープを聞いてみたが、聞いたことのある声であり、特徴のあるある地方の訛りがある。大体の察しはついている。警察にも連絡したが、罪になるほどのことではないとのことであるが、心が貧しく、ゆがんでいて、かなり病んでいると思った。

かつて、東芝の修理クレーム事件のように、この音声をネットで公開することも可能だが、そこまでしても得るものがないのでやらないが、研究会の中にこういうことをする愚かな人がいるというのも事実なのである。