99'3月浜田山『食虫植物の部屋』レポート

稲穂徳人

今回は、越川氏の欠席、また佐藤大作氏や森本氏といったレギュラーメンバーを欠く、人数的にもちょっと淋しい会ではあった。しかし、展示の方ではこの時期はアメリカンピンギが多いのだが、メキンカンピンギキュラの開花が多数見られ、後から来る人来る人見事な開花株を持参し、注目を集めていた。また、前回に引き続き斉藤央氏、国松氏、杉浦氏が駆け付け、それはそれは賑やかなものとなった。まるで降りしきる冷たい雨をふり払うがごとく、熱気に包まれた会であった。

また、今回は資財の提供も充実しており、長いプラ鉢やラベルなどはあっという間に売り切れ、多数あった即売品も売れ残りが相変わらず殆どなくその場で即完売、「また殖やしといて〜」という声もあちこちで聞こえた。

今回、前回と浜田山の集会を見てきて思うが、展示よりも即売品の方が多くなってしまい、さながら即売会のようでもあった。実際、展示品説明の時間以上に即売の方が盛り上がってしまうのは仕方ないまでも、毎回田辺氏を初めとした決まった人の展示だけしか出展がなく、それを漠然と眺めたり写真を撮ったりするだけになってしまっているのは事実だ。駐車スペースが少なく、展示品を運ぶのにも持ってくるのが大変だ、という声も聞くが、持ってくる人は電車やバイクに乗せてでも持ってくるのである。大量に持ち込む必要はなく、それに強制でもないが、せめてこの会場で買った株を大きくして、「この会場で買った苗がこんなに大きくなりました」と言う報告をして頂ければ、売る側の励みになるし、他の方のいい刺激にもなると思うのだが。即売会が悪い傾向とは言わないし、実際その方向付けをしている責任の一端もあるので(即売の売り物を提供しているという点で)否定をするわけではないが、漠然と「与えられた楽しみ」を甘受するばかりでなく、自分達で浜田山を盛り上げていこう、という意識を少しでも持ってもらえたら、より浜田山は楽しくなるだろうし、会合としても充実したものになっていくだろう。

展示品

田辺
P.ascension, gigantea, Pico de orizaba, moctezumae x emarginata, moranensis. superbaXSethos,P.ionantha white flower S. 1eucophylla albaXpurpurea, U. sp. D stlonifera, blowniana.N.ventricosa, Darlingtonia等の即売品多数

服部
P. ehlersae Santa Gertrudis, ehlersae alba,  kondoi Santa Rita red`1995'.

デイド
D.peltata ssp.Deltata nitidula ssp.nitidula, eneabba, N globamphora x ventricosa

Redec
N.maxina x ventricosa, P. karkirkbright x ehlersae, Roridula実生品 P.marginata, AJarciano開花株他即売品多数.

斉藤央
P.agnata,


P .mor.fraser beaut, EI Chico?, ehlersae Santa Gertrudls,

即売提供・・・・・・田辺、国松、富田、長沢、ディド、Redec、佐藤(光)、狂、Sethos.

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