鹿児島県吉田町の自生地
鹿児島市北西部、吉田町のモウセンゴケ自生状況について報告いたします。 鹿児島市中心部より北東へ約１５ｋｍにある吉田町は、２３０００年前の鹿児島湾の大噴火によるシラス堆積台地が削られて出来た起伏のある丘陵前地です（平均標高６０ｍ前後）。ですからいたるところに切り立った崖（自然のものや人工的に削られたもの）があり、今回の調査では東〜南に面した崖の下方にほとんどといっていい程自生が見られました。十数か所に及びます。湧き水は存在せず、乾燥したシラスの肌にわずかに生えたコケの中に浅く、広く根を伸ばし、わずかな水分でも生き残っていける工夫があるようです
鹿児島在住の会員より